メルマガのGoogle対策|2024年基準に対応するSPF・DKIM・DMARC設定

執筆者 | メルマガ配信ActiveCampaign

こんにちは、下坂栄里子です。

この記事では、メルマガ配信者として確認しておきたい3つの設定について解説します。2024年からGoogleのメール配信ルールが厳しくなったことへの対応と、メルマガ配信ソフト「ActiveCampaign」での具体的な認証設定の手順をまとめました。

Googleが発表した「New Gmail protections for a safer, less spammy inbox」のブログ記事。2024年から大量送信者にメールの認証・簡単な登録解除・望まれるメールの送信を求める旨が書かれている

Googleが求める3つのこと

2024年からGoogleはメール配信について、次の3つを求めるようになりました。

  1. メールの認証:大量にメールを送信する配信者(送信元)は、しっかりと認証をしてください
  2. 簡単な登録解除:メールを受け取る側が、ワンクリックなどで簡単に登録解除できるようにしてください
  3. 望まれるメールの送信:スパムのような、迷惑と受け取られるメールを送らないでください

これまで日本では送信者の身元があまり分からなくても送信できてしまっていましたが、海外のメール配信ソフトではすでに送信者表示が当たり前になっており、日本もこれから厳しくなっていきます。開封されない、届いてもすぐ捨てられるようなメールも「迷惑」とみなされ、Googleからの規制対象になっていきます。スパム扱いされてしまうと、大切なお客様にメールが届きにくくなってしまうので注意が必要です。

日本の「特定電子メール法」もあわせて確認する

日本には、ビジネスオーナーが営利目的で広告・宣伝のメールを送るときに適用される「特定電子メール法」という法律があります。消費者庁のホームページに、特定電子メールの送信などに関するガイドラインが毎年改定されて掲載されています。ここには、オプトインの規制(メルマガを送ることの同意を得ること)、できればダブルオプトインにすること、オプトアウト(ワンクリックでの配信停止)、送信者の身元を明かす義務などが細かく書かれています。海外のActiveCampaignなどを使っている場合はデフォルトで表示義務を満たしていることが多いですが、日本の配信ソフトを使っている場合は表示されていないこともあるので注意しましょう。

法律違反をしないために気をつけたい3つのポイントをまとめると、以下のとおりです。

1. オプトインで同意を得る

お客様からメールアドレスを収集する際に、「今後メルマガ配信などで使わせていただきます」という同意を得ることです。同意を得ないまま勝手にメールを送ってしまうのは法律違反になります。

2. 配信メール内で登録解除を簡単にする

Gmailで開いた実際のメルマガの下部。「Unsubscribe」というリンクと送信元の住所が表示されている

私のメルマガでは、一番下に「Unsubscribe(登録解除)」というリンクを設置しています。これをワンクリックするだけで、お客様は簡単にメルマガから登録解除できるようになっています。登録解除の方法が分からず困っている読者も多いので、この設定は必須です。

3. 配信者情報を記載する

私のメールには、送信元の住所もきちんと記載しています。日本だと少し抵抗があるかもしれませんが、今後メルマガ配信をするうえで欠かせない設定です。なお、ActiveCampaignの場合はこの設置をしないと配信できない仕様になっています。

メールの認証(SPF・DKIM・DMARC)を設定する

Googleが求める3つのうち、2番(簡単な登録解除)と3番(望まれるメールの送信)は運用面での対応ですが、1番の「メールの認証」だけは具体的な操作が必要になります。ここからはActiveCampaignの画面を見ながら、DNSの設定を一緒に行っていきましょう。使用するDNSは、サーバーと紐づいているもの(私の場合はロリポップサーバーと連携したムームドメイン)を用意してください。

DNSのカスタム設定画面。サブドメイン・種別・内容・優先度を入力するテーブルが表示されている

DNSの管理画面で「カスタム設定」の入力欄を追加し、ActiveCampaign側で発行されたレコードをここに貼り付けていく、という作業を3つの認証それぞれで行います。

ActiveCampaignのAdvanced Settings画面。「I will manage my own email authentication」を選択した状態で、DKIMのCNAME2件とSPFの設定項目が表示されている

SPF(Sender Policy Framework)の設定

ActiveCampaignの「Settings」→「Advanced」を開き、SPFの欄に自分のドメインを入力して「Generate」を押すと、「TXT Record Name」と「TXT Record Value」が生成されます。これをコピーして、DNS側でカスタム設定の入力欄に「種別:テキスト」として貼り付けます。なお、G SuiteとActiveCampaignの両方からメールを送信している場合と、そうでない場合とでコードの内容が変わるので、案内をよく確認してから貼り付けてください。

DKIM(DomainKeys Identified Mail)の設定

「I will manage my own email authentication」を選択すると、DKIMのCNAMEが2つ表示されます。CNAME 1・CNAME 2それぞれの「Name」をDNSの「サブドメイン」欄に、「Value」を「内容」欄に、種別は「CNAME」を選んでコピー&ペーストしていきます。コピーする際は、必ず用意されている「コピー」ボタンを押すようにしましょう。手打ちで写すと間違えるリスクがあります。2つとも設定できたら、ActiveCampaign側で使用中のドメインをコピーして「Domain」欄に貼り付け、「Check DNS」でセットアップできているか確認します。

DMARC(送信ドメイン認証技術)の設定

DMARCの設定コードには「mailto:your_email@example.com」のような部分が含まれているので、ここを自分が送信に使っているメールアドレスに書き換えます(私の場合は info@shimosakaeriko.com のような形です)。書き換えたコードをコピーし、DNS側で「_dmarc」という名前のレコードを種別「テキスト」で追加します。

検証ツールですべての設定を確認する

ActiveCampaignの検証ツールの結果。ドメイン名の横にDKIM・SPF・DMARCそれぞれ緑色の「わかりました」チェックが並んでいる

3つすべての設定が終わったら、ActiveCampaignが提供している検証ツールでドメインを入力してみましょう。DKIM・SPF・DMARCすべてに緑色の「わかりました」が表示されれば、認証設定は完璧にできています。AIツールを使った集客の自動化については、こちらの記事でも解説しています。

まとめ

Googleは2024年から「メールの認証」「簡単な登録解除」「望まれるメールの送信」の3つを大量送信者に求めている

日本の特定電子メール法でも、オプトインの同意・簡単な登録解除・送信者情報の記載が義務づけられている

メールの認証には、SPF・DKIM・DMARCの3つをDNSに設定する必要がある

ActiveCampaignで生成されたレコードを、サーバーと連携したDNSのカスタム設定に1つずつ貼り付けていく

設定後は検証ツールで、DKIM・SPF・DMARCすべてが緑色になっているか確認する

今後メルマガ配信を続けていくうえで欠かせない設定なので、まだ対応していない方はぜひこの機会に設定しておきましょう。

ファネルデザイナー® 下坂栄里子でした。

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