今回は、Canvaテンプレートを活用する上での注意点についてお話しします。このレッスンでは、Canvaの活用をおすすめしています。その理由の一つが、豊富なテンプレートが用意されているためです。
デザイン初心者だと、一から作成するのは無理と考えがちです。しかしCanvaを利用すれば、テンプレートがあるため初心者でもプロレベルのデザインを簡単に制作できます。ただCanvaのテンプレートを活用するにあたり、いくつか注意すべきポイントがあります。主な注意点を紹介するので、制作する際の参考にしてください。
Canvaのテンプレートを活用する際の3つの注意点
ではCanvaのテンプレートを活用するにあたり、どのようなことに注意すればよいのでしょうか?ここでは以下で紹介する3つの注意点に絞って、紹介したいと思います。

- Canvaテンプレートの使い方
- 著作権に注意する
- 上手なテンプレートの検索方法
いずれも、実際にCanvaを使用することになったときに迷うポイントです。Canvaを始める前に、以下で紹介する注意点に目を通してもらえると嬉しいです。
Canvaテンプレートの使い方
まずはCanvaテンプレートの基本的な使い方について、見ていきましょう。ここから実際にCanvaの画面を見ながら解説していきたいと思いますので、Canvaを使用しているのであれば、一緒に手を動かしてみてください。
以前のレッスン同様、まず画像の大きさを決めていきます。CanvaにはSNSなどに合わせていろいろなサイズがありますが、今回はInstagram投稿を選択したいと思います。SNSアイコンを選択すると、「Instagram投稿(4:5)」というメニューが表示されると思います。こちらを選択してください。
すると以下のスクショのような画面が表示されるはずです。画面左側のところに、いろいろなデザインが出てくるでしょう。これがCanvaで提供しているテンプレートです。

もしかするとテンプレートが画面に表示されないよ、という人もいるでしょう。その場合には上の画面に左上のところに「デザイン」というメニューがありますね。こちらをクリックしてみると、テンプレートが表示されるはずです。
左側にいろいろなテンプレートが出てくるので、自分の使いたいデザインがないかいろいろと探してみましょう。もし使ってみたい画像が見つかれば、そのテンプレートをクリックしてみましょう。すると以下のスクショのように、選択したテンプレートが画面に表示されます。

中には、自身のイメージに合うような良い画像がなかなか出てこないと感じる方もいるかもしれません。実際にCanvaのテンプレートを見てみるとお分かりになると思いますが、英語表記のものが結構多いんですね。
上手なテンプレートの検索方法
ここで冒頭とは多少順番が前後するものの、Canvaのテンプレートを使いこなすためには検索方法をマスターしておくとよいでしょう。好みのテンプレートがなかなか出てこなければ、例えば以下のスクショのように色を指定してみるとよいかもしれません。テンプレート一覧の表示されている一番上に、検索バーがあるでしょう。ここにカラーを入力して、こういう色がいいんだといった感じで設定してみましょう。
今回は「ピンク」と入力して、候補を絞り込んでみました。すると以下のようにピンクメインのテンプレートの候補がいろいろと出てきます。

女性起業家が使用しそうなデザインが多いですね。このようにイメージに合致するテンプレートがなかなか出てこなければ、検索するときのコツがあります。例えばお子様向けのコンテンツに使えるデザインを探しているのであれば、「子供」と入力してみましょう。すると子供向けのテンプレートが、結構数多く出てくると思います。
また料理や食関係のデザインを求めているのであれば、「料理」と入力してみましょう。以下のスクショは、「パン」をキーワードにして検索したテンプレートの結果です。

パン教室関係に使えそうなテンプレートがいろいろと出てきましたね。このようにお店用のホームページを作成するのであれば、取り扱っている食材で検索してみるとよいでしょう。
しかし自分が入力したキーワードでは、イメージ通りのテンプレートがなかなか見つからないこともあるでしょう。その場合には英語で検索してみるのがコツです。私も結構やっている方法なのですが、英語で検索にかけると外国系のデザインが結構出てきます。
日本でホームページ制作となると、どうしても日本語メインのデザインになりがちです。ところが英語系のテンプレートを活用すれば、日本で運営されているデザインと被りにくくなります。
現在ではCanvaを使っている方が結構多いです。このため、テンプレートをそのままInstagramに投稿してしまうとほかのだれかと似たようなデザインになってしまうことも少なくありません。差別化したければ、英語で検索するとユニークなものが結構出てくると思います。
例えば先ほど子供向けのデザインを作成したければ、「子供」と入力すると紹介しました。しかし目ぼしいものがなければ、「Kids」もしくは「Child」のように、英語で検索してみましょう。以下のスクショは、「Child」というキーワードで検索した結果です。

このように英語メインのテンプレートがいろいろと出てきました。このように日本語で検索した時とは、またちょっと違ったテイストのものがいろいろと出てきますので試してみるといいでしょう。
また少し言葉を変えて検索にかけると、欲しいテンプレートが見つかるかもしれません。例えば栄養やダイエット関係のコンテンツを運営するのであれば、「食べ物」とかはいかがでしょう。また「栄養学」といったキーワードで検索にかけてみると、イメージと合致するテンプレートが見つかるかもしれません。
著作権に注意する
冒頭で紹介した順番と前後して恐縮ですが最後のポイントは、著作権に注意することです。今ではインターネット上でいろいろな画像が表示されていると思います。Canvaで紹介しているテンプレートであれば、使用が許可されているのでこちらをベースにデザインを活用できます。しかしインターネットにアップされている多くのものは、著作権があるものも少なくありません。
例えば私はさまざまなコンテンツをインターネット上にアップしています。そのなかには、私の画像を載せているものもあります。しかし私の画像を第三者が許可なく勝手に使用してはいけませんよね。これが著作権というものです。
画像は基本的にその方の所有物です。Canvaのテンプレートは自由に使えますし、自分仕様に書き換えても問題ありません。しかしCanva以外の画像を勝手に使用して、Canvaでデザイン制作すると著作権違反に該当する危険性があります。
誰かの作成した製作物は、その制作した方のものです。著作権に関しては十分意識して、デザイン制作しましょう。実際に私も以前、私の作った画像をそのままパクって使っている方がいました。しかもその相手は素人ではなく、きちんとビジネスをやっている方だったので二重で驚きました。
このようにコンテンツ制作の経験のある方でも、このように著作権侵害してしまう事例もあります。著作権に関する認識がだいぶ緩くなっているのかもしれないと思いました。しかし著作権侵害は立派な違反行為です。特に私たちのような専門家は責任をもって、権利侵害しないように著作物を世に出していく必要があります。
またCanvaにも著作権がある点も、しっかり認識しておきましょう。以下のスクショはGoogleで「Canva 著作権」で検索した結果です。

上のAIによる回答のなかで、Canvaで作成したデザインの著作権は基本的にオリジナルのデザインの作成者に帰属、となっています。これはどういうことかというと、Canvaのテンプレートの著作権はそのデザインを作成した方に帰属します。つまり、テンプレートをそのまま使用するとそのデザインを作成した方の持つ著作権侵害に該当するわけです。
ただ、テンプレートをベースに、自分仕様に変えれば著作権侵害には該当しません。Canvaのテンプレートを作成する際には、きちんとデザインやその内容を変えていただくことが条件です。

上のスクショは、Canvaのページの一つです。タイトルに「Canvaを使って販売用のデジタル及び物理的な製品をデザインするには」と書かれていますね。この部分にはコンテンツのライセンスの商用利用の条件がわかりにくく、負担になっていることを認識しているといったことが書かれています。
そして認められていることと認められていないことが書かれています。例えば「販売できるのはオリジナルデザインのみ」という表記があると思います。これはテンプレートをそのまま使ってしまうのは、違反行為に該当するという意味です。もし画像を使用するのであれば、オリジナル要素を入れてアレンジする必要があります。

上のスクショも先ほどと同じページを読み進めていった画面です。
「オリジナルデザインの作成」に関する具体的な条件について、記載されています。Canvaによると「デザインの素材、画像、動画、オーディオファイル、その他のメディア、テキスト、イラスト、背景機能などを編集テクニックを組み合わせたCanvaコンテンツを使用する」とのことです。
また上の画面で「新しい」クリエイティブ作品を作成する、と記載されていますね。ここが重要なポイントです。
具体的に見ていきましょう。以下のスクショをご覧ください。子供向けの本に関するテンプレートです。

こちらのテンプレートに一切変更せず、そのまま出してしまうのは問題があります。例えばタイトルの部分や日付のところを変えるなど、オリジナリティの要素を加えなければなりません。ではテンプレートからオリジナルのものになっているかどうか、文字だけを変えたら十分新しくなっていると考えてよいでしょう。
ちなみに先ほど紹介したCanvaの公式ページでも、「自分のデザインが十分にオリジナルかどうかは、どのように判断すればいいですか?」という項目があります。
その中で、次に紹介する質問を自分に問いかけてみましょうといったことが書かれています。その質問とは、「私が売っているものは私がクリエイティブな努力をしてできたユニークなデザインなのか?」というものです。日付を変えただけで、それが自分オリジナルのデザインになるかどうか、インターネットにアップする前に自分に問いかけてみるとよいでしょう。
例えば以下のスクショをご覧ください。一つ前のスクショで紹介したテンプレートです。

先ほど紹介したテンプレートと比較してみてください。だいぶ見た目の印象が変わっていませんか?
上部の部分の色を従来よりも濃いめのカラーにアレンジしてみました。このため、見た目がだいぶ変わっているように感じられますね。

上のスクショはいかがでしょう。だいぶ元のテンプレートは違ってきて、別物という感じがしますよね。というのもテンプレートに表示されていた子供を変えてしまったからです。
画面左側にある素材には、さまざまなイラストが用意されています。「子供」などのキーワードで検索すると、いろいろな子供のキャラクターが見つかります。
このように元のテンプレートと全然違う印象のデザインにアレンジすれば、自分で努力して制作したという感じになります。著作権上の問題もクリアできるでしょう。テンプレートをそのまま使うのではなく、自分なりにアレンジすることを意識しましょう。

先ほど紹介したスクショをここでもう一度掲載します。この画面のなかで、「コンテンツの利用が「単独」とみなされるのは、どのような場合ですか?」という項目がありますね。
それに対するCanvaの回答は、「コンテンツをそのままの形で使用すること、フィルターのみを使用すること、カラーを変えること、サイズを変更すること、コンテンツを切り抜きまたはアウトライン化すること、ボーダーなどの追加デザイン素材を最小限にして一つのコンテンツを使用することは単独の使用です」としています。
これをわかりやすく説明すると、デザインのなかでも色を変えたり、フィルターを使ってガラッと色を変えたり、ぼやかしたりなどは単独とはならないわけです。

上のスクショは単独のコンテンツ利用に関する回答の続きです。このなかで、「Canvaのライブラリーから素材を取り出して、それをTシャツに貼って販売することはできません。これはデザインではなく他人のコンテンツを再販売することに相当します」と記載されている箇所がありますね。
これもCanvaを利用する上で押さえておきたい注意点です。例えば以下のスクショをご覧ください。

先ほどテンプレートにアレンジを加えるために紹介した、Canvaにあるキャラクターの素材ですね。
これをそのままTシャツやマグカップに貼り付けて、デザインとして売ってしまうことはできませんよという意味です。というのもこれを制作した人がいて、そのまま全くアレンジしていないので勝手に販売できません。
では販売できる製品はどのようなものか、これもCanvaの公式サイトにいろいろと書かれています。公式サイトによると、以下のものに関しては販売することが可能です。
- テンプレート
- ポスター、マグカップ、Tシャツ、ステッカー、その他の印刷製品
- 電子書籍と雑誌
ただしいずれも、自分でデザインしているものが前提です。また「販売テンプレート」というものもあります。これは自分でデザインしたものをテンプレートとして、実際にCanvaのユーザーに売れるという意味です。しかしこれは今まで話してきた内容とは、別の話になるので「こういうことがある」程度で頭に入れておけばよいと思います。
まとめ
いかがでしたか?今回はCanvaテンプレートを使用するにあたっての注意点について、お話ししました。Canvaにはテンプレートが充実しているため、デザイン初心者でもプロレベルのデザインも簡単に制作できます。
イメージに合うテンプレートがなかなか見つからないようであれば、検索機能を活用するとよいでしょう。日本語でそのままキーワードを入力すると、ほかの方のデザインと酷似してしまうかもしれません。オリジナリティを出すためにも、キーワードを英語にしてみるのも一つの方法です。英語表記のテンプレートが主にヒットするので、少しテイストの異なるデザインを作成できます。
Canvaのテンプレートを活用するにあたり、著作権のことは十分意識しておきましょう。著作権という名前は聞いたことがあるけれども、詳しい内容はよく知らないという方もいるでしょう。その場合には検索して、「著作権とは何か?」「自分が保有する著作権はどこまでか?」などをしっかり認識しておきましょう。そのうえでコンテンツを発信すれば、後々著作権侵害でトラブルに巻き込まれるリスクも軽減できます。
Canvaのテンプレートを活用するにあたっての注意点をよく理解して、デザイン制作の際にうまく使いこなしましょう。