今回は、音を工夫して学習しやすいオンライン講座をつくる方法についてお話しします。オンライン講座を制作するにあたり、音についての問題は非常に重要です。クリアなオーディオの録音テクニック、そしてバックグラウンドミュージックの考え方、フィラー言葉の考え方についてです。フィラーというのは、喋ってる時に「あー」「あのー」などつい挟んでしまう余計な言葉を意味します。さっそく一緒にやってみましょう!
音を工夫して学習しやすいオンライン講座をつくる方法
この記事では学習しやすい音についてお話しします。3つのポイントがあります。クリアなオーディオの録音テクニック、そしてバックグラウンドミュージックの考え方、フィラー言葉の考え方です。それぞれ詳しく解説していきます。
クリアなオーディオの録音テクニック
まず最初に、クリアなオーディオの録音テクニックについてです。意外に音については気にしていない方もいるかもしれませんが、 視聴する受講する生徒さんにとっては音は非常に重要な問題になります。
なぜなら、こういったオンライン講座に雑音が入ってしまうと、聞く側は非常に気になります。では、どういう時に雑音が入ってしまうのかというと環境音です。
もし今エアコンなどをつけている場合、音が入ってしまったりするとノイズとして聞こえてしまう場合があります。また、私の収録環境も若干そうですが、収録環境の周りを車が走ったりバイクが走ったりすると、音とかが入ってしまう場合があります。
そのため、そういった音が入らないように工夫することが大切です。私も収録をしている最中に車が通ったりします。そういった収録に音がかぶってしまった場合、その部分をもう1度取り直しをしています。取り直しと言っても、録画を1度止めてまた最初からやるのではなく、そのまま言い直します。ノイズが入ってしまったところを、録画を止めずにノイズがない状態でまた言い直しておきます。ことによって後からノイズが入ったところカットして、あとから言い直した方のみ残して動画が完成します。
先ほどお伝えしたエアコンの音や扇風機などのノイズですが、収録している時点で気づかない場合も多くあります。 その場合は、収録したものを自分が聞き取りやすいかチェックしてみましょう。何か変な音が入っていないか確認をしてみるということが必要になります。そういった環境音にも配慮することによって、受講生が聞きやすい音を届けるとことができます。
バックグラウンドミュージックの考え方
次に、バックグラウンドBGMの考え方です。おしゃれなYouTubeをやっていらっしゃる方は、動画の背景に心地よい音楽が入っていたりします。こういった音楽が入っていると非常におしゃれに見えてかっこいいなと思いますが、私はこのようにオンライン講座に音楽を入れていません。
BGMを入れないメリットがあります。そのメリットの1つは、こういったオンライン講座を受講する方は2倍速で聞く方が意外に多いです。私も動画などを見る時は結構2倍速で見ています。そうしますと、BGMが入っていると音楽が逆にチャカチャカしてしまいます。元々ゆっくりとしたBGMだったりするはずが、2倍速にすることによって非常に忙しく感じてしまって、集中できないということも発生してしまいます。2倍速で再生する人にとっては、あえてBGMを入れないということも親切になります。
また、BGMですがもし入れる際は著作権の問題を気にしなければなりません。現在、様々なフリー素材もあるかもしれませんが、例えばそれが他の人と被っていたりとか、万が一著作権があるのに使ってしまったりとか、そういった問題が発生してしまう場合もあります。大切なのはBGMで音楽を聞かせることではなく、あなたの講座の内容がしっかり伝わることです。ですので、余計なBGMは入れなくても良いという考え方もありますので、覚えておいてください。
フィラー言葉の考え方
最後にフィラー言葉の考え方です。フィラー言葉というのは、喋っている時に「えっと」や「あのー」などと余計な言葉が入ってしまうことです。最近まで気づいていなかったという方もいるかもしれません。私ももちろんたまに入ってしまいます。
実は、上手に聞こえる人の特徴はフィラー言葉が入らないことにあります。例えば、アナウンサーは非常に綺麗に聞こえますよね。その1つにフィラー言葉が入っていないということにお気づきになるかもしれません。上手に聞こえる人はフィラー言葉があまり入りません。
とはいえ、いきなりそんなこと言われてもと思ってしまったかもしれません。意識すると余計にフィラー言葉が出てきてしまうかもしれません。または、もうフィラー言葉が入ってしまうものなので仕方ないと諦めてしまうかもしれません。
ですが、今後より良いオンライン講座を作っていこうという風に考えるのであれば、フィラー言葉はなるべく入れない方が良いです。その場合どうするのがいいかというと、少し意識をしてみてください。意識をすることで、フィラー言葉はなくすことができます。私も極力フィラー言葉がなるべく入らないように意識をすることによって、もちろんたまに入ってしまいますが、以前より狙う言葉は少なくなりました。
そしてもう1つ、カットと編集でフィラー言葉をカバーすることもできます。もちろん、全ての言葉を全部カットするというのは難しいかもしれませんが、収録後の動画編集でフィラー言葉をカットしてしまうという方法もあります。それぞれの時間や状況によって、どこまでフィラー言葉をなくすことができるかは差があるかと思いますが、それぞれのできる範囲で取り組んでいただくことをおすすめします。
まとめ
今回は音を工夫して学習しやすいオンライン講座をつくる方法についてお話ししました。普段は気にならないエアコンや車の音も、聞いている人にとってはノイズになってしまうこともあります。その場合はすぐに同じことを言い直して、あとから編集で簡単に消すことができます。またBGMは一見おしゃれに感じますが、2倍速にすると心地よく感じられないことがあります。講座にいれるかどうかは慎重に検討してください。フィラー言葉を完全になくすのは難しいですが、なるべく減らすよう意識していきましょう。最初は難しくても、慣れれば減っていきますので焦らず取り組んでいきましょう。最終手段は編集でカットしてしまうことです。音声は動画を見ている人にとって重要ですので、ぜひこだわって収録してください。