2-3 学びやすい動画に必要な要素~受講生フレンドリーな工夫で素敵なレッスンを作ろう~

執筆者 | ScreenFlowでオンライン講座作成

今回は学びやすい動画に必要な要素についてやっていきます。オンライン講座を飽きずに受講していただくためには3つのポイントがあります。

学びやすい動画に必要な要素 

2-3-1学びやすい動画に必要な要素

このレッスンでは学びやすい動画に必要な要素についてやっていきます。受講生を飽きさせない、学びをサポートする、受講生の邪魔をしない、です。詳しく見ていきましょう。

受講生を飽きさせない

2-3-2学びやすい動画に必要な要素

まず受講生を飽きさせない工夫について考えましょう。オンライン講座の中で、ただ情報を羅列したり、話すだけではにつまらない講座になってしまいます。受講生はオンライン講座を受けているときにどこを見ているのか考えてみましょう。人によっては電車の中で耳だけで聞いている可能性もあります。あまりスライドだけで説明をしてしまうと、実際の画面を見ないとレッスンを受けられなくなってしまいます。画面を必死で追わないといけないようなオンライン講座の作り方は控えた方がいいかもしれません。

もちろんスライドもちゃんと見ながら、画面を見ている方もいらっしゃると思います。その際は退屈しないように、スライドの中には簡潔な情報を提供して、細かい文字を入れすぎないようにすることをおすすめします。このようにしていただくと、オンライン講座の最大の特殊性を活かすことができます。耳だけ聞く方にも、画面をちょっと見ている方にも飽きさせない工夫をすることができます。

学びをサポートする

2-3-3学びやすい動画に必要な要素

また内容の中で実際に手を動かしてくださいと提案したり、問いかけをしたり、クイズを出すこともあります。受講者が実際に学びの体制で参加している、参加型の講座というものが作れるので、これもおすすめです。そして学びをサポートするというところも非常に重要です。最も重要なポイントをしっかりと提示してあげることによって、受講者にこれが重要なんだということを理解していただくことができます。

そしてオンライン講座ですので、聴覚、耳からの情報は非常に重要になります。ですのでスライドに全ての文字を詰め込んでしまって、これを見てください、ですべて完結してしまうみたいな説明になってしまうと、せっかくのオンライン講座の特性を活かすことができません。耳だけ聞いている方にもわかりやすいように、言葉でもしっかりと説明してあげることによって、耳から入る情報は非常に多くの情報を渡すことができます。あなたの言葉で説明していただくのがおすすめです。

また、せっかくなので視覚的情報もしっかり伝えましょう。特に私のような画面解説が必要な講座でしたら、このオンライン講座がフル活用で利用できるんじゃないかなというふうに思います。画面を共有して実際の画像を見ていただくとか、そういったことを盛り込める方はぜひ取り込んでいただければと思います。

受講生の邪魔をしない

2-3-4学びやすい動画に必要な要素

最後に受講生の邪魔をしない、これが一番重要になります。スライドを作っていると、アニメーションを加えたりとか、ついついいろんな効果を加えたりしたくなってしまいます。実はそういった効果をエフェクトと言いますが、受講生のことを考えると逆効果になります。

よく一般のプレゼンテーション、リアルなプレゼンテーションでも使い始めのパワーポイントが楽しくて、アニメーションをたくさん加えてしまう方がいらっしゃいます。例えば文字が下からポンと動くようなエフェクトを加えたりとか、そういったことをしてくださる方も多いです。実はそういったエフェクトで文字を動かすことは、学ぶ側からはあまり重要ではありません。

学ぶ側がしっかり知りたいのは情報ですので、そういったエフェクトはデメリットになります。重要な情報を的確に伝えて、余計なアニメーションは控えることを覚えておいていただければと思います。また余白で興味を引かない工夫も重要です。例えば私も画面共有をするときに、無駄なフォルダが見えないようにする工夫などをしております。実際にあなたのデスクトップのアイコンが見えてしまっていると、視聴者は思った以上にそこを気にしてしまいます。人のパソコンの中身というのは非常に興味があるものです。

ですので、実際に伝えたい内容以外のもので興味を引いてしまいますので、デスクトップはしっかりと隠しておくとか、上の方のアイコンも隠しておくとか、そういった工夫をしておきましょう。受講者の意識が逸れないというようにすることが大切です。

また、話し手のミスの考え方についてです。私もそうなんですけれども、全く噛まないわけではありません。そしてナレーションのような説明をしているわけではないし、今回のこの講座も台本を一字一句作ってあるわけではないんです。もちろん台本を作ってやるという方法もありますが、時間がかかります。そして繰り返しになりますが、受講生にとって大切なのは情報がしっかりと伝わることなんです。

あなたがナレーションのような文章を読んで、それが抑揚がなくお経みたいに聞こえてしまったら、受講生は頭に入ってこなくなります。それよりは、失敗してもいいので、あなたらしい話し方で伝える情報をしっかりとレクチャーするということを考えてみてください。そうすることにより受講生により伝わるオンライン講座ができます。

もしこれから初めて収録をする方とか、初めて講座を話してみるという方は、話に自信がありませんとか、うまく伝わるかわかりませんというふうに言われるかもしれませんが、まずはあなたが伝えるということを意識していただくことによって伝わる講座が作れます。ぜひ綺麗な文章を読もうとせずに、あなたなりの伝え方で伝えてみていただければと思います。

まとめ

以上が学びやすい動画に必要な要素として解説させていただきました。受講生が学びやすい環境を作ることがポイントです。重要な情報をコンパクトにまとめて、気が散らないように整理していきましょう。アニメーションを多様することはノイズになってしまうこともありますので注意してください。デスクトップやファイルなどは講座を収録する前に整理しておき、受講生が気にならないように工夫することも大切です。最初は動画を作成するのに「完璧にしたい」とつい準備しすぎて、棒読みになってしまうかもしれません。完璧でなくてもあなたらしい表現に価値がありますので、失敗を恐れずやってみていただきたいと思います。